現在製品化されている医療関連機器でもDICOM3.0という3世代以上前の古い仕様しかサポート
できないシステムが多く見受けられます。しかしDICOM仕様はJPEG2000やDICOM SRなどの常に最新の
仕様が定義・確立されており、これらの多くは最新のDICOM仕様でないと、機器間のコネクションすら行えない
ケースがでてきます。
ASCOMMではこれら新規の仕様を随時拡張実装し続けているため、ユーザ側はアプリケーション
レベルでの修正や調整を行う事なくシステムの更新が行えます。
ASCOMMは3つの転送モード(Flash/メモリ転送/ファイルバッファ)を搭載しており、環境に 合わせ最速の転送モードを選択できます。特にFlashモードでは、通信しながらリアルタイムに処理を 行うため、サーバのメモリソースに関わらず高速通信を実現します。また、Flashモードは高速なばかりか、 メモリが64MBしかない機器においても数百MBの大容量画像転送がストレスなく行えます。
通信上のデータ暗号化を実現できるSSL通信インターフェイスを新実装しております。
OpenSSLなどを使ってDICOM転送時でも暗号化通信が行え、データ転送時のより強固なセキュリティが
実現できます。
個人情報保護法の施行に伴う、データセキュリティ向上にも有効です。
ASCOMMの基本ソースはOSに依存しない構造となっています。これによりWindows以外にも Linuxや各社UNIXにも対応しており、様々な機器でのソースの共有化が行えます。 またCPUではバイト順としてLittleEndian/Big Endianの両方に対応し、組み込みOSなどにも柔軟に 対応できます。
ASCOMMの製品提供形態はスタティックライブラリとなっています。これにより必要な機能部分 のみビルドでき、よりコンパクトな実行プログラムを作成できます。 またエンジン自身でメモリの軽量化を実現しているので、組み込み機器などのよりシビアな環境でもその力を 十分に発揮できます。
実際に稼働できるレベルのサンプルプログラムをソース付で提供しております。 これらのサンプルを参考に開発していただく事により、短期間でよりハイレベルなシステムを構築できます。 サンプルプログラムはサービスクラス毎に機能別に提供しているので、項目毎に開発が行えます。
・DICOM画像のDump解析機能
・ログファイルのスレッド抽出機能
・マルチフレーム画像の指定フレーム抽出機能
・C-ECHO自動応答機能
・ログ情報出力レベルの設定機能