平成15年09月24日 有限会社アストロステージ
医療ネットワークソリューションを手掛ける有限会社アストロステージは、
2003年9月24日にJPEG2000対応の高速画像処理開発キット「ImagePulse V1.2(イメージパルス)」を発表しました。
ImagePulseは、C++クラスライブラリ構造の高速画像処理コンポーネントで、通常の画像処理機能のほか、
医療分野に特化した専用の処理機能も搭載しております。
アストロステージより発売しているASCOMMと合わせて使用する事により、
RIS/PACSなどの医療システムにおけるDICOM関連の一連の処理が実装可能となります。
今回発表したImagePulse V1.2はDICOM2003仕様にて定義されているJPEG2000圧縮に対応したバージョンです。
JPEG2000圧縮は、従来のJPEG圧縮に比べて、50〜100倍以上圧縮しても、
人間の目で容認できる画質を保つことができるという特徴があり、LossyとLosslessの両方に対応しています。
医用で主に使われる可逆圧縮においては、通常画像を劣化なしに平均的に1/4まで縮小でき、
現在主流の1/2〜1/3と言われるLossless JPEGと比べてより高い圧縮率を達成しております。
(※.圧縮率は画像によって大きく変わってきます。)
今回ImagePulseはJPEG2000の実装に伴い、16bitデータの符号を自動認識、チャネル情報のサポートやDICOM化に必須な
コードストリームフォーマットまで実装している点も、単なるJPEG2000開発キットとの大きな違いです。
また、ImagePulseの特徴であります高速処理は生かしつつ、Planar RGBやExtended JPEGなどのDICOMファイルの対応や、
DICOMプリント等で使用するオーバーレイ機能である「OverlayMaker」の搭載など、
医療分野で必要とされる特殊な機能も随時拡張中です。
ImagePulseの製品形態はC++のクラスライブラリとなっており、「画像ファイルのロード/セーブ」、
「画像データの表示」、「画像データの編集」、「DICOM専用の画像処理」を4グループの各クラスでご提供しており、
ユーザはアプリケーションの用途に応じて、オブジェクト単位で必要な機能を使用することができます。
提供形態もWindows版とLinux版、2つのプラットフォームをそれぞれご用意しております。
【今回搭載された主な新機能】